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子どもの健康

子どもの便秘|原因・家でできる改善策と受診目安

「3日も出てない……」「出るときすごく嫌がって泣く」——子どもの便秘って、親としてどうしてあげればいいか、なかなか判断が難しいですよね。

大人なら「便秘かな」と自分で気づけるけど、子どもは「お腹が痛い」とうまく伝えられないことも多い。機嫌が悪い・食欲がない・なんとなく元気がないという状態が続いているのに、原因が便秘だとしばらく気づかなかった、という経験がある方も多いんじゃないでしょうか。

保育の現場でも、「最近トイレに行けていない」「おなかが張っている」という子は珍しくなくて、特にトイレトレーニング前後の時期や入園直後に増える印象があります。

この記事では、子どもの便秘の原因・家でできる改善策・受診の目安を整理しました。毎日のお通じが少し楽になるヒントを持って帰ってもらえたら嬉しいです。

目次
  1. 子どもの便秘、どこから「便秘」なの?
  2. なぜ起きるの?年齢別の主な原因
  3. 家でできる改善策5選
  4. やってしまいがちなNG行動
  5. 受診の目安とかかりつけ医への相談タイミング
  6. 【まとめ】
  7. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

子どもの便秘、どこから「便秘」なの?

まず「何日出なければ便秘」という明確な基準は、実はないんです。一般的には3〜4日以上排便がない状態、もしくは排便時に強くいきむ・痛がるという状態が続く場合を「便秘」と判断することが多いです。

大事なのは「日数」より「子どもの様子」です。毎日出ていても硬くて痛そうに出している場合は便秘気味と言えるし、2日に1回でも柔らかく普通に出ているなら問題なし、というケースもあります。

「うちの子、便秘なのかな」と思ったら、まず排便の頻度より「出るとき痛そうかどうか」「おなかが張っていないか」「食欲や機嫌に変化がないか」を確認してみてください。

なぜ起きるの?年齢別の主な原因

離乳食期(6ヶ月〜1歳)

離乳食が始まると、腸の環境が変わって便秘になりやすくなります。水分が足りないことも多く、母乳から離乳食に移行するタイミングで硬い便が増えることがあります。

うちの長女がちょうどこの時期に硬い便で泣くことが続いて、小児科で「水分と繊維をしっかり」と言われました。プルーンやさつまいもを食事に加えたら、数日でだいぶ改善したんです。

1〜2歳:トイレトレーニングの影響

「トイレでするのが怖い」「間に合わなかった経験がある」など、心理的な理由から排便を我慢するようになることがあります。我慢が習慣化すると、腸が便を感じる感覚が鈍くなって便秘が悪化する悪循環が生まれます。

怒らず急かさず、というのが一番難しいですが一番大事なんですよね。

2〜4歳:食事内容・運動量の変化

食の好き嫌いが出てきて野菜・繊維質が不足したり、室内遊びが増えて運動量が減ったりすることで便秘になりやすい時期です。腸を動かすには体を動かすことが一番手っ取り早いので、外遊びの時間を意識的に確保することが予防にもなります。

入園・進級のストレス

環境の変化は腸にも影響します。4月の入園や進級後に急に便秘になる子は保育の現場でも多くて、新しい環境への緊張が腸の動きを鈍らせることがあるんです。しばらくして環境に慣れてくると自然に改善することが多いです。

家でできる改善策5選

① 水分をこまめに増やす

腸が正常に動くためには水分が欠かせません。食事中の水だけでなく、おやつのときや遊びの合間にも意識的に飲ませてあげてください。スープや味噌汁など、食事から水分を摂る工夫も有効です。

特に寝起きの白湯は腸を刺激しやすいと言われていて、うちでも習慣にしていました。子どもが嫌がる場合はほんの少し甘みをつけたはちみつ水(1歳以上)でも代用できます。

② 食物繊維をプラスする

食物繊維が豊富な食材を積極的に取り入れてみてください。さつまいも・かぼちゃ・バナナ・納豆・ヨーグルト・きのこ類あたりは子どもでも食べやすくておすすめです。

「野菜嫌い」の子でも、スムージーに入れたり・スープに溶かしたりすれば気づかずに食べてくれることが多いです。見た目を変えるだけで食べる子、うちの三女がまさにそうでした(笑)。

③ お腹のマッサージ

「の」の字を描くようにお腹を時計回りにやさしくマッサージすると、腸の動きを促す効果があります。入浴後や寝る前に1〜2分やるだけでも変わってきます。

子どもも「気持ちいい」と感じることが多くて、スキンシップの時間にもなるのがいいところです。力を入れすぎず、手のひら全体でゆっくり温めるように行ってください。

④ トイレに座る習慣をつける

食後15〜30分は腸が活発に動く「胃・結腸反射」が働く時間です。出なくても「食後はとりあえずトイレに座る」習慣をつけるだけで、腸が「排便の時間だ」と認識するようになっていきます。

焦らせるのは逆効果なので、絵本を持ち込んでリラックスできる環境を作ってあげるといいです。「トイレ=怖い場所」にしないことが何より大事なんです。

⑤ 体をよく動かす

外遊び・散歩・走る・跳ぶ——腸は体を動かすことで刺激を受けて動きやすくなります。便秘が続くときほど、積極的に体を動かす時間を作ってあげてください。

保育の現場でも、午前中にしっかり体を動かした日は午後のお通じが出やすい子が多い、という体感があります。

やってしまいがちなNG行動

浣腸を頻繁に使う

市販の浣腸を毎回使っていると、腸が自分で動こうとする力が弱まることがあります。「どうしても出ない」「痛がっている」という緊急時には使っていいですが、日常的に頼るのは避けてください。

「出た?」と毎日聞き続ける

親が気にしすぎて「今日は出た?」と毎日聞くと、子どもがトイレを意識しすぎてかえって出にくくなることがあります。さりげなく確認しつつ、プレッシャーを与えないバランスが大事です。

排便を急かす・叱る

「早く出しなさい」「なんでできないの」という言葉は、子どもにとってトイレへの恐怖や嫌悪感につながります。排便を我慢するようになるきっかけにもなるので、絶対に避けてほしいんです。

受診の目安とかかりつけ医への相談タイミング

以下の場合はかかりつけの小児科に相談してください。

すぐに受診した方がいい場合

  • 1週間以上排便がない
  • 排便時に血が出ている
  • 激しい腹痛・嘔吐を伴っている
  • ぐったりして元気がない

早めに相談した方がいい場合

  • 家での改善策を試しても2〜3週間改善しない
  • 毎回排便時に大泣きするほど痛がる
  • 食欲の低下が続いている

「市販の浣腸を使わないと出ない」状態が続いている場合も、一度受診して医師に相談することをおすすめします。便秘外来がある小児科もあるので、慢性的に続く場合は専門的な診察を受けてみてください。

【まとめ】

子どもの便秘は珍しくないし、多くの場合は食事・水分・生活習慣の工夫で改善できます。大事なのは「出なくても怒らない」「トイレを嫌な場所にしない」という環境づくりです。

改善策のどれか1つを今日から試してみて、それで変化が見えなければ次の手を試す——そのくらいの気持ちで向き合うのがちょうどいいかもしれないです。親が焦ると子どもにも伝わってしまうので、できるだけ「自然体で」を意識してみてください。

改善しない・心配な症状が続く場合は、遠慮なくかかりつけの小児科に相談してください。便秘は治療できるものです。一人で抱え込まないでほしいです。

【編集部より:アボ隊長のコメント】

3人育てて、それぞれに便秘の悩みが違いました。

長女は離乳食期に硬い便で泣くことが続いて、小児科に連れて行ったら「水分と食物繊維をもっと意識して」と言われました。さつまいもを毎食に少し入れるようにしたら、ほんの数日で改善して、あんなに悩んでいたのが嘘みたいでした。

次女はトイレトレーニングの時期に「トイレでするのが怖い」という時期があって、それが便秘に繋がりました。焦らせすぎたのが原因だったと、今では思っています。「できなくてもいいよ」と言い続けて、3ヶ月くらいかかってやっとトイレでできるようになりました。

保育の現場でも、進級・入園直後の4月は「おなかが痛い」という子が増える時期です。新しい環境のストレスが体に出やすいんですよね。そういうときは無理に排便させようとするより、子どもが安心できる環境を作ることが先だと感じています。

お通じは、その子の体と心のバロメーターでもあります。便秘が続くときは、生活全体を少し見直すきっかけにしてみてください。(アボ隊長)


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児のママ)

※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。お子さんの便秘が長期間続く場合や、血便・激しい腹痛を伴う場合は、必ずかかりつけの小児科にご相談ください。

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