園活MAGAZINE

子育ての悩み

子どもの夜泣きがひどい…月齢別の原因と今夜から試せる対策

「また今夜も…」って、思いましたよね。

寝不足のまま朝を迎える日が続くと、体より心がしんどくなってきます。私は保育教諭として0歳児クラスを10年以上担当してきましたが、毎朝「昨夜もほぼ寝れませんでした」という顔でお子さんを連れてくるお母さんを、本当にたくさん見てきました。

夜泣きって、何が一番つらいかって 「なんで泣いてるのかわからない」ことなんですよね。原因がわからないから、何をしても不安で、また泣かれて、また途方に暮れる。その繰り返し。

でも、安心してください。夜泣きは育て方の問題じゃないし、あなたが何か間違ってるわけでもない。月齢によって原因がちゃんと違うんです。それがわかるだけで、今夜の対応がちょっと変わります。今夜試せることを、月齢別にまとめました。

目次
  1. 夜泣きって、そもそも何?いつ終わるの?
  2. 【月齢別】うちの子が泣く理由、こんなに違った
  3. 今夜から試せる!夜泣き対策7つ
  4. 実はこれ、逆効果でした(NG行動)
  5. 「さすがにちょっとおかしいかも」と思ったら
  6. 【まとめ】
  7. 【編集部より:アボ隊長の体験コメント】

夜泣きって、そもそも何?いつ終わるの?

夜泣きとは、授乳やおむつとは関係なく夜中に突然泣き出して、なかなか泣き止まない状態のこと。生後3〜4ヶ月ごろから始まることが多く、1歳半〜2歳ごろには自然と落ち着いていくケースが多いです。

「うちだけ?」って思いがちですが、全然そんなことないですよ。厚生労働省の乳幼児栄養調査(2015年)によると、生後6〜12ヶ月の赤ちゃんのうち約70〜80%のご家庭が「夜中に起きることがある」と回答しています。つまり、ほぼ全員が通る道です。

いつ終わるかについては——正直に言うと、個人差がすごく大きい。1歳前にスッと落ち着く子もいれば、2歳を過ぎても「まだあるの?!」ってくらい続く子もいます。ただ、どの子にも必ず終わりが来るのは確かです。保育園で何百人もの子どもを見てきた私が言うので、これは本当のことです。

【月齢別】うちの子が泣く理由、こんなに違った

ここ、一番大事なところです。月齢によって「なぜ泣いているか」が全然違うので、対応も変えないといけません。

■ 生後3〜4ヶ月:眠りが浅くなる時期

この時期の夜泣きは、ほぼ生理的なものです。眠りのサイクルが変わって浅い眠りが増えるため、ちょっとした刺激で目が覚めやすくなります。

「何かした?」「授乳のやり方が悪かった?」って自分を責めているお母さんをよく見かけますが、違います。体の仕組みの変化なので、この時期は「そういうものだ」と割り切るのが一番です。

■ 生後5〜8ヶ月:「ひとり」が怖くなる時期

ちょっと面白い話をすると、この頃の赤ちゃんは初めて「ママと自分は別の人間だ」ということに気づきます。それって赤ちゃんにとっては結構な衝撃なんですよね。「え、ひとりなの?!」みたいな。

その不安が夜中に出てきて、「そこにいて!」という泣きになります。「分離不安」という時期で、認知の発達が進んでいる証拠でもあります。

■ 1歳〜1歳半:言葉が出る前の爆発期

日中にいろんなことを経験して、頭の中がいっぱいになってくる時期です。でもまだ言葉で表現できない。興奮も不安も怒りも、全部「泣く」しかないんです。

保育園でよく見るのが、楽しいことがあった日ほど夜泣きするパターン。遠足の夜とか、お友達と盛り上がった日の夜とか。感情が豊かになってきた証拠なので、「賢くなってるな」と思ってあげてください(とはいえ、眠いですよね)。

■ 2歳前後:夢を見て泣く時期

想像力が発達して、夢を見るようになります。怖い夢を見て泣くことが増えるのがこの時期の特徴。また、引越しや保育園入園などの環境の変化がストレスになって出ることもあります。

今夜から試せる!夜泣き対策7つ

全部やる必要はないです。1〜2つ、試しやすそうなものからやってみてください。

① ねんねルーティンをつくる【全月齢共通】

「お風呂→授乳→絵本→消灯」のように、毎晩同じ順番で寝る準備をします。これをやると、赤ちゃんの脳が「もうすぐ眠る」と学習して、自然に眠りモードに入りやすくなるんです。

ただし、効果が出るまでに2〜3週間かかります。3日で諦めると意味がないので、ここだけ「長い目で」を心がけてください。

② 背中トントン・寄り添うだけ【3〜8ヶ月ごろ】

泣いたらすぐ抱き上げようとせず、まずそっと手を置いて背中をゆっくりトントン。それだけで「ここにいるよ」という安心感が伝わって、泣き止むことがけっこうあります。

ポイントは「速くトントンしない」こと。焦る気持ちはわかるんですが、リズムが速いと逆に興奮させてしまうことがあります。

③ おくるみ・スワドルで包む【生後4ヶ月ごろまで】

赤ちゃんをふんわり包むと、お腹の中にいた頃の感覚に近づくらしく、落ち着くことが多いです。あと、この時期よく見るモロー反射(腕がびっくり!って広がる動き)で目が覚めるのを防ぐ効果もあります。

ただし、寝返りができるようになったら使用をやめること。安全第一で。

④ ホワイトノイズを流す【全月齢】

「サー」という一定の雑音です。スマホのアプリで無料で出せます。これ、私も最初は「本当に効くの?」と思ってたんですが、保育園でも使い始めてから昼寝の定着率が上がりました。

音量は50dB以下(図書館くらいの静けさ)が目安。大きすぎると逆効果です。

⑤ 昼間に体を動かす【1歳〜】

夜泣きと昼間の活動量は、意外とつながってます。午前中に公園や室内遊びで体を動かす時間を1時間以上とると、夜の眠りが深くなることが多いです。

あと、昼寝が遅くなりすぎると夜に眠れなくなるので、15時以降の昼寝は起こすようにするといいですよ。

⑥ 寝室を「眠れる環境」にする【全月齢】

室温20〜22℃、湿度50〜60%が快眠の目安です。夜は豆電球も消して暗くすると、眠りを促すホルモン(メラトニン)が出やすくなります。

寝る1時間前からテレビやスマホを消す、というのも地味に効果があります。わかってはいるけど難しいですよね。でも試してみる価値はあります。

⑦ パパ・パートナーと交代する【全月齢】

これ、対策というより「自分を守る手段」です。ひとりで全部やろうとしないこと。「10分泣き止まなければ交代」「週の前半は私・後半はパパ」みたいなルールを事前に決めておくだけで、精神的な消耗がぜんぜん違います。

育児は長距離走です。今夜だけ頑張るより、1ヶ月続けられる体制を作る方が絶対いい。

実はこれ、逆効果でした(NG行動)

良かれと思ってやってしまいがちですが、これをやると夜泣きが長引くことがあります。

・泣くたびに毎回授乳する(1歳以降)

1歳を過ぎると、夜泣き=空腹とは限りません。「泣いた→授乳」が条件反射みたいになってしまうと、授乳しないと寝られない習慣がついてしまいます。夜中に起きる回数が増えるパターン、わりとよくあります。

・ぶんぶん揺らす

焦って強く揺さぶるのは危険です。乳幼児揺さぶられ症候群というリスクがあります。揺らすときは必ずゆっくり穏やかに。

・「泣かせておく」を長くやりすぎる

欧米式の「泣き止むまで放っておく」メソッドを実践する方もいますが、5〜10分以上の放置は信頼関係に影響することがあるとされています。様子を見ながら判断してください。

「さすがにちょっとおかしいかも」と思ったら

夜泣き自体は正常な発達の一部ですが、こんなサインがあるときはかかりつけの小児科に相談してください。

・泣き声が普段と違う(甲高い、弱い)

・発熱・下痢・嘔吐など体調不良を伴っている

・2歳を過ぎても激しい夜泣きが毎晩続いている

・対応しているパパ・ママ自身が心身の限界を感じている

最後のひとつ、大事です。子どもの夜泣きだけでなく、親が限界のときも「相談していい」ということを忘れないでください。地域の子育て支援センターや保健センターでも育児相談を受け付けています。

【まとめ】

・夜泣きは育て方の問題じゃない。月齢によって原因が違う

・生後3〜4ヶ月は生理的、5〜8ヶ月は分離不安、1歳以降は感情の爆発

・ルーティン・トントン・ホワイトノイズ・環境整備を1つずつ試してみて

・パートナーと役割分担して、絶対ひとりで抱え込まないこと

・心身の限界を感じたら、専門家・支援機関に頼ってOK

夜泣きには必ず終わりが来ます。今夜ひとつだけ、やってみてください。

【編集部より:アボ隊長の体験コメント】

保育教諭として0歳児クラスを長年担当してきましたが、私自身も3人の子育て経験者です。

3人いると子どもによって夜泣きの様子が全然違うことがよくわかりました。ねんねルーティンが効果抜群だった子、何をやっても効かず結局「時間が解決した」子、夜泣きがほぼなくて拍子抜けした子—同じ親から生まれても、本当にバラバラです。だから「これをやれば絶対大丈夫」とは言えないんですが、必ず終わりが来るのだけは3人全員で証明済みです。今夜も頑張っているあなたへ、エールを送ります。(アボ隊長)


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭)

※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。お子さんの状態が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

園活MAGAZINEについて

園活マガジンは、園探しをもっと楽しくするための情報マガジン。
保育園や幼稚園、こども園の基本知識から、地域の子育て情報、先輩ママパパの体験談まで、知って得するヒントが満載です。