園活MAGAZINE

子育ての悩み

子どもが保育園を嫌がる…その理由と今日からできる対処法7選

「行きたくない!」と泣きながら玄関にへたり込む我が子を見て、胸が痛くなったことはありませんか?

毎朝のことになると、親のほうも心が折れそうになりますよね。「無理に連れて行って大丈夫なのか」「何か嫌なことがあったのか」と不安が膨らむのも当然のことです。

でも、まず知ってほしいのは――保育園を嫌がる時期は、ほとんどの子に必ず訪れるということ。

3児のママで保育教諭でもある私が、現場と家庭の両側から見てきた「保育園を嫌がる本当の理由」と「今日から実践できる対処法7選」をまとめました。

目次
  1. 保育園を嫌がるのは「普通」のこと
  2. 子どもが保育園を嫌がる主な理由
  3. 今日からできる対処法7選
  4. これだけは覚えておいてほしいこと
  5. 【まとめ】
  6. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

保育園を嫌がるのは「普通」のこと

保育園を嫌がる子は、弱い子でも問題がある子でもありません。

むしろちゃんと親との愛着が育っている証拠です。親と一緒にいたいと感じるほど、安心できる存在として親を認識しているということ。

保育現場でも、泣かない子より泣く子のほうが「愛着形成がしっかりできている」と判断することが多いです。では、なぜ嫌がるのか。主な理由を整理してみましょう。

子どもが保育園を嫌がる主な理由

環境の変化への不安(入園直後・慣らし保育期)

入園したばかりの頃は、知らない場所・知らない人・知らないルールが一気に押し寄せます。大人でも転職初日は緊張するもの。子どもはなおさらです。

この時期は**「嫌がって当然」のフェーズ**。1〜2週間、長くても1〜2ヶ月で落ち着くケースが大半です。

親といたい(分離不安)

1〜3歳ごろは「分離不安」が強くなる時期。親の姿が見えなくなると、本能的に「戻ってこないかもしれない」と感じてしまう子もいます。これは発達的にごく自然なこと。むしろ安定した愛着の形成が進んでいるサインです。

保育園の中に気になることがある

少し大きくなってくると、具体的な理由が出てくることも。「〇〇ちゃんにおもちゃを取られた」「お昼寝が嫌」「給食の〇〇が苦手」など、日常の中の小さなストレスが積み重なることがあります。

体や心のコンディションが悪い

睡眠不足、体調不良の初期、季節の変わり目など、体や心が不安定なときも嫌がりやすくなります。「なんとなくすっきりしない」という感覚は子どもにもあります。

今日からできる対処法7選

朝の支度で床に座って嫌がる子どもの隣に優しく寄り添うお母さんのシーン

① 「行ってきます」は短く・笑顔で

別れ際を長引かせると、子どもの不安が増します。グズグズしているうちに「やっぱり行かなくていいよ」と言いたくなる気持ちはわかりますが、それが一番逆効果。

「バイバイ、またね!」と笑顔で短く。

親が自信を持って送り出す姿が、子どもの安心につながります。

② 「帰ったら〇〇しようね」と楽しみをセットにする

登園前に小さな楽しみをくっつける方法です。「帰ってきたら一緒に公園行こうね」「今日の夜はカレーだよ」など、家に帰ることへの安心感を持たせてあげましょう。帰る場所=安心の場所、というイメージを積み重ねることが大切です。

③ 子どもの気持ちをそのまま受け止める

「行きたくない」という気持ちを否定しないことが大前提です。

❌「そんなこと言わないの!」
⭕「行きたくないんだね。そっか、ママもいっしょにいたいよ」

まず気持ちを受け止めてから、「でも今日も〇〇先生がいるよ」と前向きな言葉へつなぐ。この順番が大事です。

子どもの目線に合わせてしゃがみ、手をつないで笑顔で話しかけるお母さんのシーン

④ 登園前のルーティンをつくる

「起きたら→ごはん→着替え→歯みがき→行ってきます」の流れを毎日同じにすることで、子どもの心が「次は保育園」と準備できるようになります。見通しが持てると、不安が減ります。

⑤ 保育士に引き継いでもらう

「今朝は泣いてました」「昨日あまり寝れなかったみたいで」と一言添えるだけで、保育士が一日の関わり方を調整できます。親が「先生に任せている」という信頼を見せることも、子どもへの安心感になります。

⑥ 慣れるまでは「短め保育」も相談してみる

入園直後の慣らし保育以外でも、「今週は少し早めのお迎えにしてもいいですか?」と相談するのはまったく問題ありません。無理に長時間通わせることより、少しずつ「保育園は安全な場所」と体感させることが先決です。

⑦ 長引く場合は担任に相談する

1ヶ月以上嫌がりが続く場合や、特定の日だけ極端に嫌がるなら、担任の保育士に相談してみましょう。お友達との関係、活動の中での困りごとなど、家庭からは見えない情報を持っていることが多いです。先生は「報告」を受けるだけでなく、一緒に解決したいと思っています。

これだけは覚えておいてほしいこと

「保育園を嫌がること=かわいそう」ではありません。

嫌だと言える子は、自分の気持ちをちゃんと表現できる子です。それは、親との信頼関係がしっかりある証拠でもあります。

泣きながら登園した子が、お迎えのときには笑顔で走ってくる――その光景を、私は何百回も現場で見てきました。今は辛い朝が続いているかもしれませんが、必ず「当たり前に行ける日」がきます。

【まとめ】

  • 保育園を嫌がるのはほとんどの子に起こる自然なこと
  • 主な理由は「環境変化への不安」「分離不安」「園内の小さなストレス」「体調不良」
  • 別れ際は短く・笑顔で。気持ちを否定せず受け止めることが大切
  • 長引く場合は早めに担任の保育士へ相談を
  • 「今日も一緒に乗り越えた」という積み重ねが、子どもの安心感をつくる

全部を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。「今日はこれ1つ試してみよう」で十分。焦らず、責めず、今日も一緒に乗り越えていきましょう。

保育士が笑顔で小さな子どもを温かく迎え入れ、子どもが少し笑顔になっているシーン

【編集部より:アボ隊長のコメント】

私の長女が入園した頃、毎朝泣きながら「行かない!」と言い続けていました。保育士なのに、自分の子どもにはうまくできなくて、駐車場で一人で泣いたこともあります。

でもあるとき、担任の先生が「〇〇ちゃん、給食のとき全部食べてにっこりしてましたよ」と教えてくれて。その言葉だけで、すごく救われた気がしました。

保育士に「うちの子大丈夫ですか?」って聞くの、遠慮しなくていいんです。聞いてもらえて嬉しいし、一緒に考えたいと思っています。今日も送り出せた自分を、ちゃんと褒めてあげてください。


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児のママ)

※本記事は保育の現場での経験と個人的な子育て経験に基づくものです。登園しぶりが著しく長期間続く場合は、かかりつけの小児科や発達相談窓口にご相談ください。

園活MAGAZINEについて

園活マガジンは、園探しをもっと楽しくするための情報マガジン。
保育園や幼稚園、こども園の基本知識から、地域の子育て情報、先輩ママパパの体験談まで、知って得するヒントが満載です。