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子どもの健康

子どもの鼻水・鼻づまり|色別の原因と受診の目安

「また鼻水が出てる……」って、子育てしていると一年中言っている気がしませんか。

透明だったり、黄色くなったり、緑っぽくなったり——同じ「鼻水」でも色や状態が変わると「これって病院に行くべき?」と迷いますよね。特に保育園や幼稚園に通い始めると、鼻水が慢性化している子も多くて、毎回受診すべきかの判断が難しくなってきます。

保育教諭として毎日子どもたちの顔を見ていると、鼻水の色と子どもの様子でだいたいの状態がわかるようになってきます。自分も3人の子育ての中で数え切れないほど鼻水と向き合ってきました。

この記事では、鼻水の色別の原因と対処法、受診の目安を整理しました。「今日は様子見でいいかな」「これは受診した方がいいな」の判断の助けになれば嬉しいです。

目次
  1. 鼻水の色でわかること
  2. 鼻づまりの原因と家でできる対処法
  3. 受診の目安——この状態になったら病院へ
  4. 保育園・幼稚園と鼻水のつきあい方
  5. 【まとめ】
  6. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

鼻水の色でわかること

鼻水の色は、体の中で今何が起きているかを教えてくれるサインです。色によって原因がある程度わかるので、ざっくり整理しておきましょう。

透明でさらさら

風邪の初期や、花粉・ハウスダストなどのアレルギー反応でよく見られます。体がウイルスやアレルゲンを洗い流そうとしている状態なんです。

この段階であれば、多くの場合は様子見でOKです。ただ、透明でも量が多くてとまらない・目のかゆみや充血もある場合はアレルギー性鼻炎の可能性があるので、かかりつけ医への相談を考えてみてください。

うちの次女が毎年春になると透明な鼻水が止まらなくなって、最初は「また風邪かな」と思っていたんですが、花粉症だったとわかったのは3歳になってからでした。

白〜薄い黄色

風邪のウイルスと戦っている途中のサインです。免疫細胞が活発に働いているため、鼻水が白みを帯びてきます。体が一生懸命戦っている状態なので、必ずしも「悪化している」わけではないですが、白くなったら「峠に差し掛かっている」という認識で少し注意して見てあげてください。

黄色〜緑色

細菌感染が加わっていたり、副鼻腔(鼻の周りの空洞)に炎症が起きていたりするサインのことが多いです。「膿性鼻汁」とも呼ばれます。

黄緑の鼻水が続く・量が多い・臭いがある・頬やおでこが痛そうなどの症状があれば、副鼻腔炎(蓄膿症)の可能性があります。受診をおすすめします。

ただ、黄色の鼻水でも子どもが元気で熱もなければ、すぐに救急へ行く必要はないです。翌日にかかりつけ医に行くくらいのテンションで大丈夫です。

茶色・血が混じっている

鼻の粘膜が傷ついて出血している状態です。乾燥している季節・鼻をかみすぎた・鼻をほじりすぎた、などが原因のことがほとんどです。少量であれば自然に止まりますが、量が多い・頻繁に出る場合はかかりつけ医に相談してください。

鼻づまりの原因と家でできる対処法

鼻水よりも、鼻づまりの方が子どもにとってつらいことが多いです。口呼吸になって眠れない、ご飯が食べにくい、機嫌が悪い——鼻づまりが続くと生活の質がぐっと下がります。

なぜ鼻づまりになるの?

風邪・アレルギー・副鼻腔炎などで鼻の粘膜が炎症を起こすと、粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなります。これが鼻づまりの正体です。鼻水が詰まってブロックされているケースと、粘膜が腫れているケースがあって、後者は鼻水を出しても改善しないことがあります。

家でできる対処法

蒸気を吸わせる

お風呂・シャワー・濡れタオルを使った蒸気吸入は、鼻の粘膜を湿らせて通りをよくする効果があります。入浴後に鼻が通りやすくなるのはこのためです。特別な器具がなくても、お風呂に長めに入るだけで変わることが多いです。

保育の現場でも、鼻づまりがひどい子の保護者の方に「今夜はお風呂でしっかり湿気を吸わせてみてください」とお伝えすることがよくあります。

鼻吸い器を使う

電動の鼻吸い器は、鼻づまりへの投資として本当に価値があります。手動タイプより吸引力があって、子どもも短時間で楽になります。嫌がる子が多いですが、慣れてくると「やって!」と持ってくるようになる子もいます(笑)。

吸う前に蒸気を吸わせたり、鼻の周りを温かいタオルで少し温めると、鼻水が柔らかくなって吸いやすくなります。

横向き寝・枕を少し高くする

仰向けで寝ると鼻水が喉に流れて苦しくなることがあります。横向きに寝かせるか、タオルなどを使って頭を少し高くしてあげると楽になることが多いです。

部屋の乾燥を防ぐ

乾燥した空気は鼻の粘膜を刺激して、鼻水・鼻づまりを悪化させます。加湿器を使う、洗濯物を室内に干す、など湿度50〜60%を保つことを意識してみてください。

受診の目安——この状態になったら病院へ

「様子見でいい鼻水」と「受診すべき鼻水」の違いは、子どもの様子と症状の組み合わせで判断するのが基本です。

翌日〜数日以内に受診を検討

  • 黄緑色の鼻水が3〜4日以上続いている
  • 鼻づまりで眠れていない・食欲が落ちている
  • 頬・おでこ・目の周りが痛そう(副鼻腔炎のサイン)
  • 耳を痛がる・耳を触る(中耳炎の可能性)

早めに受診を

  • 38℃以上の発熱が続いている
  • 呼吸が苦しそう・のどの痛みがひどい
  • 生後3ヶ月未満の赤ちゃんで鼻づまりがひどい

中耳炎に注意

子どもは耳管(鼻と耳をつなぐ管)が短くて水平なため、鼻水の細菌が耳に入りやすいです。「鼻水が長引いているな」と思ったら、耳も確認してもらうつもりで小児科・耳鼻科に行くことをおすすめします。

鼻水を放置していて中耳炎になった経験が、うちの長女でありました。気づいたときには耳が痛くて泣いていて、あのときもっと早く病院に連れて行けばよかったと思っています。

保育園・幼稚園と鼻水のつきあい方

入園すると鼻水が「ほぼ慢性」になる子がいます。これはある意味しょうがないことで、集団生活で様々なウイルスに触れることで免疫がついていく過程でもあります。

登園の目安

鼻水が出ているだけ・機嫌がいい・食欲がある・熱がないという状態であれば、多くの園で登園可能です。ただし「大量の鼻水で他の子にうつりそう」「本人がつらそう」という場合は、様子を見て休ませることも選択肢に入れてください。

迷ったときは、担任の先生に「昨日から鼻水が出ていて」と伝えて登園するのが一番です。保育の現場では「一言伝えてもらえること」がとても助かります。先生も一日中子どもの状態を見やすくなるので。

鼻のかみ方を教えるのもこの時期に

3歳前後になると「鼻をかむ」ことを練習できる時期になります。片方の鼻を押さえて、もう片方からゆっくり出す——最初は難しいですが、繰り返しで覚えられます。

保育の現場でも、自分で鼻をかめる子は鼻水による不快感が減って、機嫌が安定しやすいです。

【まとめ】

鼻水の色は体の状態を教えてくれるサインです。透明なら様子見、黄緑が続くなら受診、というシンプルな目安を持っておくだけで、毎回の判断がずいぶん楽になります。

大事なのは「鼻水の色」だけで判断するのではなく、「子どもの様子」を一緒に見ること。元気で食欲があって機嫌がよければ、鼻水が出ていても焦らなくて大丈夫です。

鼻づまりは子どもにとって地味につらい症状なので、蒸気・鼻吸い器・湿度管理でできるだけ楽にしてあげてください。長引くときは早めに耳鼻科や小児科に相談するのが、結果的に一番早い解決策です。

【編集部より:アボ隊長のコメント】

3人育てて、鼻水との戦いは毎年続いています(笑)。

特に次女が花粉症とわかるまでの2年間は、「また風邪かな」「保育園で何かもらったかな」と毎回悩んでいました。花粉症だとわかってからは「この季節は透明な鼻水が出るのが普通」と受け止められるようになって、気持ちがずいぶん楽になりました。

保育の現場では、入園直後の4月と秋冬に鼻水の子が一気に増えます。特に入園後1〜2ヶ月は、ほぼ全員が順番に風邪をひく時期です(笑)。「こんなに病気するの?」と心配になる保護者の方も多いんですが、これは集団生活で免疫をつけている大切なプロセスなので、焦らず向き合ってほしいです。

鼻吸い器は本当に買ってよかった育児グッズ第1位です。手動のものを使っていたときと比べて、子どもが泣く時間が圧倒的に短くなりました。(アボ隊長)


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児のママ)

※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。鼻水・鼻づまりが長引く場合や、発熱・耳の痛みを伴う場合は、かかりつけの小児科または耳鼻科にご相談ください。夜間・休日の急な症状は、子ども医療電話相談(#8000)もご活用ください。

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