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子どもの健康

子どもが熱を出した!体温別の対処法と受診の目安をナース監修で解説

夜中に子どものおでこを触ったら、すごく熱い。体温計で測ったら38.5℃。——このとき、何をすればいいか、すぐ答えられますか?

子どもの発熱って、親がもっとも焦る場面のひとつだと思います。「病院に行くべき?」「様子を見ていい?」「解熱剤は使っていい?」——判断に迷って、深夜に救急に行ったら「様子見でよかったですよ」と言われた経験がある方も多いはずです。

私は保育教諭として毎年たくさんの子どもの体調変化を見てきましたし、自分も3人の子どもを育てる中で何度も発熱に向き合ってきました。「数字だけで判断しない」「子どもの様子を見る」ことの大切さを、現場と家庭の両方から実感しています。

この記事では、体温別の対処法と受診の目安を整理しました。お守りとして保存しておいてもらえると嬉しいです。

目次
  1. まず知っておきたい「子どもの熱」の基本
  2. 【体温別】対処法と受診の目安
  3. 家でできること・やってあげられること
  4. やってしまいがちなNG行動
  5. 夜間・休日の発熱、どうする?
  6. こんなサインがあったら迷わず受診
  7. 【まとめ】
  8. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

まず知っておきたい「子どもの熱」の基本

子どもの平熱は大人より高めで、37.5℃未満が正常の目安とされています。ただ、個人差があるので「うちの子の普段の体温」を知っておくことが大事です。元気なときに何度か測って、自分の子の平熱を把握しておいてください。

「熱=悪いもの」と思いがちですが、熱はウイルスや細菌と戦っているサインです。熱が出ること自体は、免疫がちゃんと働いている証拠でもあります。むやみに下げようとするより、子どもの様子を見ながら対応することの方が大切です。

もう一つ覚えておいてほしいのが、「体温の数字より子どもの様子を見る」こと。38℃でもぐったりしている子もいれば、39℃でも走り回っている子もいます。数字だけで判断しないようにしましょう。

【体温別】対処法と受診の目安

体温計で熱を測る子ども、ベッドで横になりぐったりした様子

体温ごとに、基本的な対応をまとめます。あくまで目安なので、必ず子どもの様子と合わせて判断してください。

■ 37.5〜38.0℃|微熱

まずは様子見でOKです。水分補給をしっかりして、薄着にしてあげてください。食欲があって機嫌がよければ、慌てて病院に行く必要はありません。ただ、この後上がることもあるので、こまめに測り直すようにしましょう。

■ 38.0〜39.0℃|発熱

この体温帯でも、子どもが比較的元気であれば翌日の受診で大丈夫なことが多いです。水分をこまめに補給して、部屋を涼しく保ちましょう。ぐったりしている・機嫌が非常に悪い・水分が全く取れないときは早めの受診を。

■ 39.0℃以上|高熱

39℃を超えても、子どもが水分を飲めていて意識がしっかりしていれば、すぐに救急に行く必要はありません。ただし、ぐったりして動けない・呼びかけへの反応が薄い・ひきつけを起こしているなどの場合は迷わず救急へ。

解熱剤は「熱を下げるため」より「子どもが楽になるため」に使うものです。ぐったりして眠れないとき・水分が取れないときに使ってあげることで、体力の消耗を防げます。

■ 生後3ヶ月未満の赤ちゃんが38℃以上

これは迷わずすぐに受診してください。免疫機能が未熟なため、見た目が元気そうでも重症化リスクがあります。

家でできること・やってあげられること

発熱中の子どもにお母さんが飲み物を飲ませて水分補給するシーン

「病院に行くほどではないけど、家でなにかしてあげたい」——そのときにできることをまとめます。

水分補給が一番大事

発熱中は汗で水分がどんどん失われます。ミルク・母乳・麦茶・経口補水液など、飲めるものを少量ずつこまめに飲ませてあげてください。「一度にたくさん」より「少しずつ何度も」の方が飲みやすいです。

嫌がるときは、スポーツドリンクや好きなジュースでもOKです。飲まないよりはずっといいので、飲めるものを優先してください。

薄着にして部屋を涼しく

厚着をさせると体に熱がこもります。室温は25〜26℃くらいを目安に。汗をかいたらこまめに着替えさせてあげてください。

寒がっているときはブランケット1枚かけてあげる程度で大丈夫です。

冷やすなら脇・首・鼠径部

おでこを冷やすのは「気持ちよくするため」であって、熱を下げる効果はほぼありません。体温を下げたいときは、脇の下・首筋・鼠径部(太ももの付け根)を冷やすのが効果的です。アイスノンや冷たいタオルを当ててあげてください。

やってしまいがちなNG行動

焦っているとやりがちですが、逆効果になることがあります。

・すぐに厚着・布団で包む

「汗をかかせれば治る」は昔の話です。熱がこもって体温がさらに上がってしまいます。

・解熱剤を頻繁に使いすぎる

解熱剤は体がウイルスと戦う反応を一時的に抑えるものです。用法・用量を守って、使いすぎないようにしましょう。

・38℃になったらすぐ病院

微熱程度ならまず様子見が基本です。むやみに病院に行くと、逆に他の病気をもらってくることもあります。

・ネットの情報を見すぎて不安になる

検索すると最悪のケースばかり出てきて怖くなりますよね。症状と数字を正確に把握して、かかりつけ医に電話相談する方が確実です。

夜間・休日の発熱、どうする?

子どもの熱に限って、夜や休日に出るんですよね。本当に。

まず使いたいのが「子ども医療電話相談(#8000)」です。全国どこからでも、夜間や休日に小児科医・看護師に電話で相談できます。「受診すべきかどうか」を判断してもらえるので、迷ったらまずここに電話してください。

救急に行くかどうかの目安はこちらです。

受診した方がいい夜間の症状:

・ぐったりして呼びかけへの反応が薄い

・ひきつけ(熱性けいれん)を起こした

・呼吸が荒い・苦しそう

・水分が6時間以上まったく取れていない

・生後3ヶ月未満で38℃以上

「なんか様子がおかしい」という親の直感も大事にしてください。数値には出なくても、いつもと違う何かを感じたときは迷わず相談を。

こんなサインがあったら迷わず受診

体温に関係なく、以下のサインがあるときはすぐに医療機関に相談してください。

・ひきつけ(熱性けいれん)を起こした

・意識がぼーっとしていて呼びかけへの反応が薄い

・呼吸が速い・苦しそう・変な音がする

・発疹が出ている

・首が硬くて動かしにくそう

・激しい頭痛・腹痛を訴えている

・水分が全く取れない状態が続いている

「熱が高い」より「様子がおかしい」を重視してください。

【まとめ】

子どもの発熱で一番大事なのは、体温の数字よりも「子どもの様子を見ること」です。

38℃でもぐったりしていれば受診を。39℃でも水分が取れて機嫌がよければ様子見でOKなことも多い。数字に振り回されすぎず、お子さんの顔を見て判断してください。

迷ったときは「#8000」に電話。これを知っているだけで、夜間の発熱がずいぶん怖くなくなります。

体調不良の子どもに優しく寄り添う保育教諭のシーン

【編集部より:アボ隊長のコメント】

保育教諭として毎日子どもたちの体調変化を見ていますが、私自身も3人の子育て中に何度も深夜の発熱を経験しました。

一番焦ったのは、初めての子のとき。39.5℃を見た瞬間に「救急に行かなきゃ!」と飛び起きて、夜中に病院に駆け込んだら「様子見でよかったですよ」と言われた経験があります。今思えば、子どもは熱の割に割と元気だったんですよね。

3人育てて学んだのは、「数字より顔を見ろ」ということ。熱が高くても目がキラキラして水を飲んでいれば焦らなくていいし、37.8℃でもぐったりしているなら動いた方がいい。その判断軸を持てるようになってから、ずっと落ち着いて対応できるようになりました。(アボ隊長)


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児のママ)
監修看護師:瀬川知子(園活ナビMAGAZINE 編集部・看護師・2児のママ)


※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。お子さんの体調が心配な場合は、必ずかかりつけの小児科医にご相談ください。夜間・休日は子ども医療電話相談(#8000)をご活用ください。

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