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年齢別の育ち

1歳半 言葉が遅い|指差し・発語なし…どこまで様子見?

「1歳半なのに、まだ言葉が出ない……」
この悩み、ものすごく多いんです。

1歳半健診が近づくと、急に気になりますよね。
同じ月齢の子が「ワンワン」「ママ」「あった!」なんて話しているのを見ると、うちの子だけ遅いのかな……と不安になる気持ち、すごくよくわかります。

しかも気になるのは、言葉だけじゃないんですよね。
指差ししない。呼んでも反応が薄い気がする。こっちの言っていることはわかっているような、わかっていないような……。検索すればするほど、心配になる人も多いと思います。

でも実は、1歳半の「ことば」はかなり個人差が大きい時期なんです。
大切なのは、発語の数だけで判断しないこと。指差し、理解、視線、まねっこ、やりとりの様子まで、まとめて見ることが大事なんですよ。1歳6か月児健診でも、有意語の数だけでなく、応答の指差しや簡単な言葉の理解などを総合的に見ています。

この記事では、「どこまで様子見?」「どんなときは相談したほうがいい?」を、保育教諭として見てきた子どもたちの姿と、3児のママとしての本音も交えながら、わかりやすく整理していきますね。

目次
  1. 1歳半で言葉が遅い…まず知っておきたい基本
  2. 発語が少なくても様子見しやすいケース
  3. 指差し・反応・理解で見たい「相談の目安」
  4. 家でできること|言葉を増やす関わり方
  5. 1歳半健診で見られるポイント
  6. 保育士が見てきた「伸びる子」の共通点
  7. 【まとめ】
  8. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

1歳半で言葉が遅い…まず知っておきたい基本

1歳半で気にされやすいのは、「意味のある言葉がまだ少ない」「指差しをしない」「発語がない」の3つです。
実際、1歳6か月児健診では、有意語が3語以上あるか、絵を見て「わんわんはどれ?」のような応答の指差しができるか、言葉だけの簡単な指示が通るかなどが確認されます。 

ただし、ここで大事なのは、「3語ない=即アウト」ではないということなんです。
言葉の表出が少なくても、理解が進んでいて、視線が合う、まねっこをする、大人に伝えようとする姿があるなら、表に出る言葉だけがゆっくりな子もいます。表出だけが少し遅い場合、あとから伸びてくるケースも多いとされています。

アボ隊長の実体験

うちもきょうだいで全然違いましたよ。
上の子は早め、真ん中の子はすごく早く、三番目の子はかなりゆっくり。だからこそ「兄姉と比べるのは、ほんと危険だな」と思ったんですよね。同じ家で育っていても、発達のペースってこんなに違うんだと実感しました。

発語が少なくても様子見しやすいケース

「まだあまり話さないけど、少し様子見でもいいかも」と考えやすいのは、言葉以外のやりとりが育っているときです。

こんな様子があるなら、発語だけゆっくりなことも

・名前を呼ぶと振り向く
・「ちょうだい」「ないないして」がだいたいわかる
・大人のまねっこをする
・目が合いやすい
・抱っこしてほしい、取ってほしいなどを身ぶりで伝える
・絵本や物を一緒に見ようとする

こういう土台があるなら、言葉が少なくても、ことばの準備は進んでいることが多いんです。
1歳半ごろは個人差が大きく、理解や模倣、コミュニケーションが保たれていれば、過度に心配しすぎなくてもよいとされています。 小児科オンライン Benesse

指差しにも段階があります

指差しって、実は一種類じゃないんですよね。
「ほしい」を伝える指差しもあれば、「見て!」と共有する指差しもあります。さらに1歳半ごろには、「わんわんどれ?」と聞かれて正しく指せる応答の指差しも見られるようになります。

アボ隊長の本音

保育園でも、「あまりしゃべらないなあ」と思っていた子が、ある日から急に増えること、ほんとによくありました。
だから“今しゃべらない”だけで全部を決めつけないのは大事ですよね。

指差し・反応・理解で見たい「相談の目安」

一方で、「そのうち話すかな」だけで終わらせず、相談につなげたいサインもあります。

相談を考えたいサイン

・1歳半を過ぎても、まったく指差しが見られない
・名前を呼んでも振り向きにくい
・簡単な言葉の指示が通りにくい
・視線が合いにくい
・まねっこが少ない
・人への関心がかなり薄い
・発語だけでなく、理解も弱い気がする

こうしたサインが重なるときは、発語だけの問題ではなく、聞こえ・理解・社会性も含めて確認したほうが安心です。
1歳6か月児健診でも、言葉の理解の遅れ、応答の指差しの有無、視線や社会性、必要に応じて聴力面も含めて見ていくことが大切とされています。 

聞こえも意外と見落とせません

新生児の聴力検査を受けていても、その後に気づかれるケースがゼロではありません。
「呼んでも反応が安定しない」「小さい音への反応が弱いかも」と感じるなら、小児科や健診で相談してみてくださいね。 

アボ隊長の実体験

園で保護者の方と話していると、「言葉が遅い」より前に、「あれ、呼んでもあまり振り向かないかも」と気づくこともありました。
毎日一緒にいると、親は逆に気づきにくいこともあるんですよね。だから、違和感を言葉にして外に出すのってすごく大事なんです。

家でできること|言葉を増やす関わり方

言葉が気になると、つい「ほら言ってみて」「これは?」と教え込みたくなりますよね。
でも、1歳半ごろは“言わせる”より、伝わる楽しさを増やすほうが大事なんです。

家でやりやすい関わり方

・子どもが見ているものを一緒に見る
・短い言葉で実況する
・大人が指差しをたくさん見せる
・子どもの声や身ぶりに意味づけして返す
・絵本は読ませきるより、一緒に指差して楽しむ
・正解を求めすぎない

たとえば、車を見ていたら「ブーブーきたね」。
バナナをほしそうなら「バナナほしいんだね」。
これだけでも立派な言葉がけなんです。

特に、子どもが少しでも指差ししたり、声を出したりしたら、大人が「わんわんいたね」「だっこしてほしいんだね」と返してあげるのが効果的です。指差しと言葉をセットで見せる関わりは、家庭でも勧められています。 Benesse 厚生労働省

アボ隊長の本音

3人育てて思うのは、言葉って“練習したから出る”というより、“通じた!”が増えたときに伸びることが多いんです。
忙しい日は丁寧に関われない日もありますよね。でも、食事やおむつ替えやお散歩のついでに一言返すだけでも、積み重ねになるんです。

1歳半健診で見られるポイント

1歳半健診って、親としてはドキドキしますよね。
でも本来は、「できていないところを責める場」ではなく、早めに気づいて支える場なんです。

健診で見られやすいこと

・意味のある言葉がいくつか出ているか
・応答の指差しができるか
・簡単な言葉の指示が通るか
・名前を呼ばれたときの反応
・歩行や手先の発達
・親子のやりとりや生活の様子

1歳6か月児健診は、乳児期から幼児期への大きな節目で、言葉だけでなく、生活習慣、親子関係、対人面も含めて丁寧に見ていく時期とされています。 

「様子見」と言われたとき

いちばんモヤモヤする言葉ですよね。
でも「様子見」は、何もしないという意味ではありません。発語だけがゆっくりな場合は、2〜3か月ごとに変化を見ながらフォローしていくことも勧められています。

アボ隊長の実体験

「健診で様子見と言われて、余計に不安になりました」という声、すごく多かったです。
そんなときは、「次は何を見ればいいですか?」と聞いてみてください。見通しがあるだけで、気持ちはかなり変わるんですよね。

保育士が見てきた「伸びる子」の共通点

保育現場で見ていると、言葉が伸びるきっかけは、特別な教材より日常のやりとりにあることが多いです。

朝のあいさつ。
お気に入りの歌。
「もう一回!」のやりとり。
おやつの時間の定番フレーズ。

こういう繰り返しの中で、ある日ぽろっと言葉が出るんです。
だから、今たくさん話していなくても、やりとりの土台が育っているなら、それは十分大切な成長なんですよね。

アボ隊長の本音

親って、どうしても「早く安心したい」と思うんです。私もそうでした。
でも発達って、一直線じゃないんですよね。何も変わっていないように見える時期のあとで、ぐっと伸びる子は本当に多いです。だからこそ、一人で抱え込まず、気になるなら早めに相談してほしいなと思っています。

【まとめ】

1歳半で言葉が遅い、指差しが少ない、発語がないと、不安になるのは当たり前です。でも、この時期は発語の数だけで決めつけないことがとても大切なんです。言葉の理解があるか、目が合うか、まねっこをするか、何かを伝えようとしているか。そうした土台が育っているなら、少しゆっくりでも伸びていく子はたくさんいます。一方で、指差しがまったくない、理解が弱い、呼びかけへの反応が乏しいなど、気になるサインが重なるときは、早めに小児科や健診、地域の相談先につながって大丈夫です。様子見にしても相談にしても、親だけで抱え込まないことがいちばん大事ですよ。

【編集部より:アボ隊長のコメント】

1歳半のことばの悩みって、本当に多いです。送迎のときに「うちの子、まだ全然しゃべらなくて……」と、こっそり相談してくれるママもたくさんいました。私自身も、わが子の発達で検索魔になったこと、何度もありますよ。

だからこそ思うんです。比べすぎないことと、違和感を見逃さないこと、その両方が大事なんですよね。大丈夫かもしれないし、相談したほうが安心できるかもしれない。その見極めを、親が一人で背負わなくていいんです。

気になった時点で、小児科でも健診でも園でも、まず一言出してみてください。それだけでも、かなり気持ちは楽になりますよ。早めに相談することは、大げさでも失敗でもなく、お子さんをよく見ているからこその行動なんです。


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児の母(子育て歴20年))

※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。お子さんの状態が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

【相談窓口】

かかりつけの小児科

  • 言葉の遅れ、指差し、呼びかけへの反応など、日常で気になる様子があるときは、まず相談してみてください。

1歳6か月児健診・市区町村の保健センター/こども家庭センター

  • 健診後のフォローを受けたいときや、ことば・発達について地域の支援先を知りたいときの相談先です。

児童発達支援センター・自治体の発達相談窓口

  • 継続して発達面の相談をしたいときや、専門職につないでほしいときに利用できます。

#8000(こども医療電話相談)

  • 夜間や休日に、「受診したほうがいいのかな」と迷ったときに相談できます。

救急(119番)

  • けいれん、ぐったりして反応が弱い、呼吸がおかしいなど、緊急性が高い場合はすぐに連絡してください。

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