園活MAGAZINE

年齢別の育ち

5歳の発達の目安|就学前にできること・気になるサインを解説

「もう5歳なのに、これって大丈夫?」
就学前になると、この不安が一気に増えるんですよね。

ひらがなはまだ読めない。集団行動が少し苦手。負けるとすぐ泣く。お友達との距離感が近すぎる気もする……。年長さんが近づくほど、「小学校に入ってやっていけるかな」と心配になるご家庭は本当に多いんです。

でも、5歳ってできることが一気に増える反面、個人差もまだまだ大きい時期なんです。大事なのは、「みんなと同じか」だけで見ることではありません。言葉、生活、自分で気持ちを整える力、集団の中での振る舞い。そういう全体のバランスを見ることが大切なんですよね。5歳児健診でも、身体だけでなく、言語理解や社会性、行動面の発達を就学前に確認することが重視されています。 

この記事では、5歳ごろの発達の目安を「できること」と「気になるサイン」に分けながら、就学前に家庭でできることも含めてわかりやすく整理していきますね。

目次
  1. 5歳ってどんな時期?まずは発達の全体像を知ろう
  2. 5歳ごろに見られやすい発達の目安
  3. 就学前に気になりやすいサイン
  4. 家でできること|就学前に育てたい力
  5. 5歳児健診・就学前相談で見られること
  6. 保育士が見てきた「小学校につながりやすい子」の共通点
  7. 【まとめ】
  8. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

5歳ってどんな時期?まずは発達の全体像を知ろう

5歳は、ただ「いろいろできるようになる時期」ではないんです。
言葉の理解が進み、ルールを少しずつ守れるようになり、お友達との関わりもぐっと深くなる時期なんですよね。その一方で、集団の中での不器用さや、気持ちの切り替えの苦手さ、不注意やこだわりの強さなども見えやすくなってきます。5歳児健診が就学前の大事な節目として位置づけられているのは、まさにこの時期に社会性や行動面の特性が見えやすくなるからなんです。 

就学前に大切なのは、「勉強ができるか」よりも、話を聞けるか、自分の気持ちを言葉で伝えられるか、困ったときに助けを求められるか、集団の流れにある程度乗れるか、という土台の部分です。ここが育っていると、小学校生活がかなりラクになるんですよね。

アボ隊長の実体験

年長クラスを見るようになると、「字が読めるか」より「困ったときにどうするか」のほうがずっと大事だなと感じていました。実際、ひらがながまだ怪しくても、先生の話を聞ける子、切り替えができる子は学校生活に入りやすいことが多かったです。

5歳ごろに見られやすい発達の目安

5歳ごろになると、できることがかなり増えてきます。もちろん個人差はありますが、就学前の目安として見やすいのは次のような姿です。

言葉・理解

・自分の気持ちや要求を言葉で伝えようとする
・簡単な会話のやりとりが続く
・しりとりやじゃんけんなど、言葉やルールのある遊びを楽しめる
・大人の指示を聞いて動けることが増える

生活・身の回り

・着替え、排せつ、食事などがだいたい自分で進められる
・持ち物の管理を少しずつ意識できる
・朝の支度や帰宅後の流れが見えてくる

集団・遊び

・順番を待つ
・ルールに沿って遊ぶ
・友達と協力する遊びが増える
・負けたり思い通りにいかなかったりしても、少しずつ立て直せる

5歳児健診では、こうした言葉・社会性・行動面の発達を、集団の中での立ち振る舞いも含めて見ていくことが重視されています。しりとり、じゃんけん、気持ちの表現、順番待ち、ルール理解などは、就学前の確認ポイントとして挙げられています。 

アボ隊長の本音

5歳って、見た目はかなりお兄さん・お姉さんなんです。でも中身はまだまだ幼いところもありますよね。「できる日」と「できない日」の差も大きいので、1回の失敗だけで判断しないことはすごく大事だと思っています。

就学前に気になりやすいサイン

ここで大事なのは、「少し苦手」なのか、「困りごととして続いている」のかを見ることです。
気になるサインがあるから即問題、ではありません。でも、毎日の生活や集団場面で困り感が続いているなら、早めに相談して大丈夫ですよ。

気になりやすいサイン

・指示が通りにくく、何度も同じ声かけが必要
・10分ほど座っているのがかなり難しい
・すぐ気が散ってしまい、話を聞き続けにくい
・順番待ちやルール遊びがとても苦手
・友達と一緒に遊ぶより、一人の世界にこもることが多い
・負けたり予定が変わったりすると、強く崩れやすい
・特定の物や手順へのこだわりがかなり強い
・言葉でのやりとりがかみ合いにくい、気持ちの説明が極端に難しい

5歳児健診の問診や評価でも、不注意、多動、衝動性、ルール理解、集団行動、対人関係、こだわり、会話の力などが確認項目として挙げられています。 日本小児科医会 5歳児健診マニュアル

すぐ相談したいのはこんなとき

園や家庭のどちらか一方だけでなく、両方で困りごとが続いているとき。
また、本人が毎日すごくしんどそう、トラブルが多くて自己肯定感が下がっている、就学が近いのに不安が大きい、そんなときは「もう少し様子見」より先に相談したほうがラクになることがあります。

アボ隊長の実体験

保育現場でよく感じたのは、「困りごとがある子」より、「周囲がその子に合う関わり方をまだ見つけられていない子」が多いということでした。早く相談して、その子に合う方法が見つかると、表情がパッと変わることも本当に多かったです。

家でできること|就学前に育てたい力

就学前だからといって、家庭で“勉強”を増やせばいいわけじゃないんですよね。
それより大切なのは、生活の中で「学校生活につながる力」を少しずつ育てることなんです。

家で意識しやすいこと

・最後まで話を聞く時間を短くでも作る
・支度の順番を毎日できるだけ同じにする
・負けても終われる遊びを経験する
・困ったときに「助けて」が言えるようにする
・できなかったことより、できたことを言葉にして返す
・テレビや動画の時間、寝る時間を整える

5歳児健診でも、生活習慣や養育環境を含めた支援が重視されていて、睡眠や生活リズム、育児不安へのサポートも大切な観点とされています。 こども家庭庁

アボ隊長の本音

私は「ひらがな練習より、朝の支度を自分で回せるほうが大事かも」とよく感じていました。学校って、座学だけじゃなくて、時間で動く・聞いて動く・困ったら伝えるの連続なんですよね。そこが整うと、子ども本人もすごくラクなんです。

5歳児健診・就学前相談で見られること

5歳児健診は、ただ病気を探す場ではありません。
就学前に、その子の得意と苦手を見つけて、必要なら医療・福祉・教育につなぐための場なんです。就学の1年以上前に実施することで、支援につながる時間を作れることにも意味があります。 5歳児健診ポータル

見られやすいポイント

・言葉の理解や会話の様子
・社会性や対人関係
・落ち着き、不注意、衝動性
・ルール理解、順番待ち
・身辺自立や生活習慣
・必要に応じて視力、聴力、発音など

相談したからといって、何かが決めつけられるわけではありません。
「この子にはこういう関わりが合うかも」「就学前にここを少し整えておこう」と見通しを持てることが、すごく大きいんですよね。

アボ隊長の実体験

保護者の方の中には、「相談したら大ごとになりそうで怖い」とおっしゃる方もいました。でも実際は、相談したことで園と家庭の足並みがそろって、子どもが過ごしやすくなることのほうがずっと多かったです。

保育士が見てきた「小学校につながりやすい子」の共通点

  • 就学前にいちばん大事だと感じるのは、完璧に何でもできることではありません。
    「わからないと言える」「嫌だったと伝えられる」「失敗しても立て直せる」「人の話を聞こうとする」。このあたりが少しずつ育っている子は、小学校につながりやすい印象があります。
  • 逆に、ひらがなが読めても、困ったときに黙り込む、うまくいかないと全部投げてしまう、集団の流れに乗るのがかなり苦しい、という場合は、就学前に周囲がサポートの方法を考えておくと安心です。

アボ隊長の本音

「小学校で困らないように」と思うほど、親は焦りますよね。私もそうでした。でも、5歳で全部そろっていなくて当たり前なんです。就学前に必要なのは、完璧に仕上げることじゃなくて、その子に合う準備の仕方を見つけることなんだと思っています。

【まとめ】

5歳は、できることが増えるぶん、苦手さや個性も見えやすくなる時期です。だからこそ、「もう5歳なのに」と焦るより、「この子は今どこが育っていて、どこに手助けがいるかな」と見る視点がとても大切なんです。言葉、生活、気持ちのコントロール、集団の中での振る舞い。その土台が少しずつ育っていれば、就学に向けた準備はちゃんと進んでいます。一方で、困りごとが続いているときは、早めに相談することで、子どもも大人もずっとラクになります。就学前は、追い込む時期ではなく、合う関わり方を見つける時期なんですよね。

【編集部より:アボ隊長のコメント】

5歳の相談って、実はすごくリアルなんです。「うちの子、まだ幼い気がする」「小学校で座っていられるかな」「お友達とうまくやれるかな」って、年長前後になると一気に増えます。保育教諭として見てきても、3児の母として振り返っても、この時期に必要なのは“できないところ探し”じゃないんですよね。

「何が苦手か」だけじゃなくて、「どうしたらやりやすいか」を見つけていくこと。そこに早く気づけると、就学前の1年はすごく意味のある時間になります。気になることがあれば、遠慮せずに園や健診、小児科に相談してみてくださいね。


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児の母(子育て歴20年))

※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医療アドバイスではありません。お子さんの状態が心配な場合は、かかりつけの小児科医にご相談ください。

【相談窓口】

  • かかりつけの小児科
    言葉、落ち着き、集団行動、就学前の気がかりなど、日常で気になる様子があれば相談を。

健診・地域の相談先

  • 5歳児健診・市区町村の保健センター/こども家庭センター
    発達や生活面の相談、健診後のフォロー、地域の支援先の案内を受けたいときに。 こども家庭庁

継続して相談したいとき

  • 児童発達支援センター・自治体の発達相談窓口
    継続して発達面を相談したいとき、専門職につないでほしいときに。 こども家庭庁

就学に向けた相談

  • 教育委員会の就学相談・就学支援窓口
    小学校入学に向けて、学び方や支援体制について相談したいときに。

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