園活MAGAZINE

年齢別の育ち

イヤイヤ期|いつから始まる?ピーク時期とNGな対応

「急に何でも“イヤ!”と言うようになった」
「着替えない、歩かない、でも手伝うとまた怒る」
そんな毎日に、ぐったりしていませんか。

いわゆるイヤイヤ期は、ただのわがままではありません。
自分の気持ちが育ってきたこと、そして**“自分でやりたい”のに、まだうまくできない**ことが重なる時期です。東京都の乳幼児発達資料では、1歳9か月ごろから2歳ごろに「いや」「ダメ」と拒否が見られ、2歳ごろから2歳6か月ごろには、思い通りにならないときのかんしゃくや「自分で」の強まりが出やすいとされています。

この記事では、

イヤイヤ期はいつから始まるのか

ピーク時期の見方

やりがちなNG対応

親子が少しラクになる関わり方

を、スマホで読みやすく整理していきます。

目次
  1. イヤイヤ期はいつから始まる?
  2. イヤイヤ期に「イヤ!」が増える理由
  3. こんな姿はよくある?イヤイヤ期のあるある
  4. 逆効果になりやすいNG対応
  5. イヤイヤ期に試したい関わり方
  6. こんなときは相談を考えてOK
  7. 【まとめ】
  8. 【編集部より:アボ隊長のコメント】

イヤイヤ期はいつから始まる?

イヤイヤ期の始まりは、1歳半すぎ〜2歳ごろを目安に見られることが多いです。
1歳9か月ごろ〜2歳ごろに自我が芽生え、「いや」「ダメ」と拒否をするようになります。

つまり、イヤイヤ期は突然始まる困った時期というより、
“自分の気持ちがはっきりしてきた成長のサイン”として見たほうが実態に近いです。
2歳ごろに「いや」と言い始めることは、自己がいっそう明確になる発達の流れなのです。 

ただし、始まり方にはかなり差があります。

  • 1歳半ごろから出る子
  • 2歳前後で強くなる子
  • 3歳近くで目立つ子
  • あまり激しく見えない子

この違いは珍しくありません。
“始まる月齢”よりも、“自己主張が育ってきたか”を見ることが大切です。

アボ隊長の実体験2歳前後って、本当に毎日が読めないんです。
昨日うまくいった声かけが、今日は全部ダメ。
それくらい揺れやすい時期なんですよね。

だから私は、
「いつ終わるか」より「今はこういう発達の波なんだ」
と考えるほうが、少しラクになると思っています。

イヤイヤ期に「イヤ!」が増える理由

イヤイヤ期の背景には、主に3つあります。

1)自分の意思が育ってきた

「これがしたい」
「それは嫌」
という気持ちがはっきりしてきます。
これは、自我が育っている証拠です。 

2)“自分でやりたい”気持ちが強い

2歳前後は、身の回りのことを「自分で」とやりたがる時期です。
でも、まだ体も手先も気持ちの整理も発達途中です。
そのため、やりたいのにできない手伝われるとまた嫌という葛藤が起こりやすくなります。

3)気持ちを言葉でうまく表せない

2〜3歳は思ったとおりにできないうえに、気持ちを言葉で上手に表現できないため、かんしゃくを起こすことがあります。 

つまりイヤイヤ期は、

  • したいことはある
  • うまくできない
  • ことばもまだ十分ではない
  • 気持ちの切り替えも難しい

この重なりで起こりやすいんです。

“困らせたいからイヤと言っている”わけではない
ここを知っておくだけで、受け止め方が変わりますよ。

こんな姿はよくある?イヤイヤ期のあるある

イヤイヤ期によく見られるのは、こんな姿です。

  • 服を着るのを嫌がる
  • 靴を履かない、でも抱っこも嫌
  • 「自分でする」というのに、できないと泣く
  • 買わないと言うと床に寝転ぶ
  • 帰りたくない、食べたくない、でも別案も嫌
  • 手を洗う、寝る、片付けるなど切り替えで荒れる
  • 外では激しく、家では比較的落ち着くこともある

「自分でする」と主張する一方で、一人でやらせると今度は「できない」と泣き出すこともあります。

これは矛盾しているように見えますが、実は自然です。
子どもの中には、

やりたい
でも
難しい
さらに
助けてほしいけど、主導権は渡したくない

という気持ちが一緒にあります。

だからこそ、親から見ると
「どうしたらいいの?」
となりやすいんですよね。

逆効果になりやすいNG対応

イヤイヤ期は親も余裕がなくなりやすい時期です。
だからこそ、避けたい対応を知っておくと役立ちます。

NG1.感情的に叱って止めようとする

「いい加減にして!」
「やめなさい!」
と強く止めようとすると、子どもは安心できず、かえって興奮が強まることがあります。叱って行動を止めさせようとする対応は避けたいですね。

NG2.「泣かないの」「恥ずかしいよ」と感情を押さえつける

感情表出そのものを止めさせようとすると、
子どもは「わかってもらえない」と感じやすくなります。
禁止する、感情表出をやめさせる対応は逆効果に。

NG3.その場で問い詰めすぎる

「どうして嫌なの?」「こうならいいの?」と何とかしようとすると、
子どもがますます「いや!やだ!」と激しくなることがあると示されています。 

NG4.ダメなことまで全部通してしまう

気持ちに寄り添うことと、要求を全部かなえることは違います。
子どもの感情に寄り添う必要はあっても、すべての要求に応える必要はないといわれてます。

NG5.親が方針を決めないまま、その場対応だけで振り回される

この時期は親が何を許し、何は許さないかをしっかり持つことが大切なんです。

アボ隊長の本音イヤイヤ期って、
親の“正しさ”より、親の“消耗”が問題になることも多いです。

だから、毎回100点対応を目指さなくて大丈夫。
まずは火に油を注ぎやすい対応を減らすだけでも、かなり違いますよ。

イヤイヤ期に試したい関わり方

ここからは、実際に使いやすい対応です。

1)まず気持ちを短く代弁する

「嫌だったね」
「自分でやりたかったね」
この一言だけでも十分です。
「そうだね、嫌だよね」と気持ちを言葉にしてあげると、わかってもらえたと感じて、イヤイヤが少し和らぐことがあります。 

2)落ち着いてから次を提案する

荒れている最中に説得しきろうとしないこと。
落ち着いてから
「もう一回やってみる?」
「ママと一緒にする?」
と次の行動に橋をかけるほうが通りやすいです。 

3)選択肢を2つくらいに絞る

「着る?」ではなく、
「青い服と白い服、どっちにする?」
のように選びやすくします。

イヤイヤ期は主導権を持ちたい時期なので、
“決められる余地”があると切り替えやすいです。

4)見通しを短く伝える

「手を洗ったらごはんね」
「すべり台をあと1回したら帰ろうね」
のように、短い流れを示します。
短い間隔で次を予告する関わりがおすすめです。

5)“共感”と“境界線”を分ける

「買いたかったよね」は共感。
でも「今日は買わないよ」は境界線。
この2つを一緒に持つことが大切です。
安心させることは必要だが、全要求に応じる必要はない‼ 

6)時間に余白をつくる

急いでいる朝や帰り際ほど、イヤイヤは起こりやすいです。
毎回は無理でも、5分早めに声をかけるだけで違うことがあります。

7)親も完璧を目指さない

毎回じょうずに対応しようと思うと大人も疲れてしまう、失敗したなと思う日があって当然あります。
これは本当に大事なことです。
イヤイヤ期は、子どもの練習期間であると同時に、親の試行錯誤期間でもあります。

こんなときは相談を考えてOK

イヤイヤ期はよくある発達の姿ですが、
次のようなときは相談して大丈夫です。

  • かんしゃくが非常に激しく、毎日の生活が回らない
  • 2〜3時間ずっと荒れるなど、長引き方が強い
  • 自傷や他害が頻繁で安全面が心配
  • 睡眠や食事にも大きく影響している
  • 言葉の理解ややりとりも含めて気になる
  • 親が限界に近く、つらさが強い

相談は「深刻になってから」ではなく、
親がしんどいと感じた時点でしていいものです。

【まとめ】

イヤイヤ期は、
1歳半すぎ〜2歳ごろに始まりやすく、2歳台に強く出やすい時期です。 

背景にあるのは、

  • 自我の芽生え
  • 「自分でやりたい」気持ち
  • まだ十分に言葉で伝えられない難しさ

です。 

だからこそ大切なのは、

  • 叱って押さえつけすぎない
  • 気持ちを短く受け止める
  • でも全部の要求は通さない
  • 親がひとりで抱え込みすぎない

このバランスです。 

イヤイヤ期は本当に大変です。
でも、困った時期であると同時に、自己主張が育ってきた時期でもありここまで育だった証です。

【編集部より:アボ隊長のコメント】

イヤイヤ期って、
正直きれいごとでは乗り切れない日があります。

外で寝転ぶ。
帰らない。
着替えない。
時間はない。
親もしんどい。

だから私は、
「イヤイヤ期を上手に乗り切ろう」より、「被害を少なくして今日を終えよう」
くらいでいいと思っています。

子どもが「いや」と言えるのは、育っている証。
でも、親が毎日つらいのも事実です。

だから、
共感できない日があってもいい。
イライラする日があってもいい。
うまくできなかった日があってもいい。

大事なのは、
ずっと完璧でいることではなく、
親子で少しずつ着地点を見つけていくことです。


執筆:アボ隊長(園活ナビMAGAZINE 編集部・保育教諭・3児の母(子育て歴20年))

※本記事は一般的な育児情報の提供を目的としており、医学的診断や医療行為を目的としたものではありません。お子さんの状態や発達、日常生活での困りごとが気になる場合は、かかりつけの小児科医やお住まいの自治体の子育て相談窓口にご相談ください。 

【相談窓口】

市区町村の子育て相談窓口・子ども家庭センター
イヤイヤ期への関わり方、親の負担感、家庭での声かけを相談したいときに。

かかりつけの小児科
発達、睡眠、食事、かんしゃく、生活全体のことも含めて相談したいときに。

地域の子育て支援センター
同年代の親子との関わり、日中の過ごし方、親の息抜き先を探したいときに。

保育園・幼稚園の担任や園長
園での様子、家との違い、切り替えのコツを共有したいときに。

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